戦争の経済学 [Electronica]
公共財としての軍事支出の概念を覆すPMCの経済学的分析とか
パキスタンと北朝鮮の核技術供与に関する比較優位理論での説明とかは
そこそこ面白かったが、総じてタイトルで期待したほどではなかった。
何と言うか?「一国の公共事業としての戦争」の収益性を単体で考えると
採算が合わない場合でも、例えばイラク戦争なら、石油の供給の安定確保
みたいな要素は、米国の経済全体に好影響を与えるハズ。
なのに、その辺の波及効果に関しては殆ど説明がなくてうやむやな感じ。
どうしても疑問ばかりが残ってしまう。
他には、朝鮮戦争やベトナム戦争が日本の高度経済成長に与えた影響とかも
ホントは詳しく分析して欲しかった。
「日本経済の奇跡の復興」ってヤツを、政府は経済政策の手柄にしたがり、
オヤジどもは世代の手柄にしたがる。でも、実際どーなんだろ?
結局は東西冷戦とか近隣諸国の殺し合いとか、戦争の副産物じゃねーの?
政府や国民の優秀さ以前に、数々の地政学的偶然が決定的だった可能性は?
解消されない疑問の先に、ふとそんなコトも考えたりなんかして。
In World War II
The Average Age Of The Combat Soldier Was 26...
In inininininin Vietnam he was 19!
本日の1曲。Paul Hardcastle "19"
2008-04-24 03:39
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0