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今週の「バカは死ね」/「スポーツジャーナリスト」と称する寄生虫 [Archives]

とどのつまり、脳ミソが体育会系なのだぁ!

  

駒大苫小牧高校が甲子園2年連続優勝を達成した
直後に発覚した野球部長の体罰問題

駒大苫小牧の隠蔽体質と高野連の煮え切らない
態度に批判が集中するのはまぁ妥当な所だけど
なぜ誰も本質的な問題に目を向けないんだろう?

事件発覚後、高野連にかかってきた電話の6割は
「頑張った選手達の優勝を取り消さないであげて」
みたいな同情の抗議だという。

「スポーツジャーナリスト」の二宮清純もテレビ
で似たようなコトをしゃべってた。

    

「冷静に考えればわかると思うんですが
 問題は学校にあるのであって、試合を戦った選手
 にはないんです」…みたいな。

だから「優勝取り消しはおかしい」という主張。
それがホントに「冷静に考えればわかる」結論かぁ?

今回の騒動を「スポーツジャーナリスト」として
冷静に考えれば、あらゆるスポーツの基本原則通り
「裁定は公平に行う」のが筋じゃねーのか?

それまでも高野連は一貫して〝連帯責任〟を盾に
不祥事のあった高校を有無を言わさず出場辞退に
追い込んで来た。今回の大会直前も明徳義塾高校
が出場辞退になってる。
論理的整合性から見れば優勝は取り消すべきだ。

それなのに「優勝したからいーじゃん」ってのは
選手の汗や涙と学校の不祥事を一緒くたにして
なし崩しにしちまってる。
ただの感情論どころか、ルールのネジ曲げだ。
少なくとも「ジャーナリスト」の意見じゃない。

どーにも俺は、この二宮清純に代表されるような
「スポーツジャーナリスト」って中途半端な奴らと
それが煽り立てる「脳ミソ体育会系バカ」的論調
に虫酸が走るのだ。

一言で言うと「スポーツマンはピュアで罪がない」
みたいなオメデタイ論調なのだが、実はコレって
「イビツな幻想」に過ぎないと思うのだ。

だいたい甲子園に出場する高校球児なんてのは
小学生の時からボールばっか追いかけて、ロクに
勉強もしてこなかったようなガキが大半だ。

強豪校は強豪校で、そんなガキを日本全国から
かき集めて越境入学させた上、授業そっちのけの
練習漬けで「野球ロボット」に作り上げる。

狙いは学校の知名度を上げることにあって
「教育者としての理念」なんかありゃしねえ。
「青少年の健全な育成」であるハズもない。

しかもこの異常な構図は子供や親の感情まで
イビツに歪ませちまう。今回の騒動も殴られた
部員がレギュラーだったら、多分父親も抗議は
しなかったハズだ。

    

何年か前に野村沙知代の少年野球チームでも
問題になったけど、体育会系では選手起用の
決め手が能力以前に監督のえり好みだったり
するコトがよくある。

親は自分の子供が出場できなかったから怒る。
そこには嫉妬が渦を巻いてる。そのストレスが
暴発してチクリに走ったってのが、一番妥当な
筋書きじゃねーのか?

にもかかわらずだ。

二宮清純はそんな高校球児の擁護にかまけて
高校野球そのものに透けて見えるイビツな構造
を「ジャーナリスト」として指摘しようという
姿勢はカケラも見られない。

朝日新聞が伝えたプロ野球

朝日新聞が伝えたプロ野球

  • 作者: 西村 欣也
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1999/05
  • メディア: 文庫


ついでに言うと朝日新聞の編集委員で
「グラウンドには人生がある」だとか
鼻につくスカしたコラムで「ストイックに
野球に打ち込むアスリートの美学」みてえ
なのを書き連ねて悦に入ってる
西村欣也なんてのもこの同類。

この手合いはイビツな状況で育成されてる
「野球ロボット」を「青春」「感動」「涙」
みてえな陳腐なレトリックで飾り立ててピュア
に描きたがる。その「スポーツ至上主義」的で
社会の現実を把握しているとは到底思えない
一人よがり感が見ててイタイ。

現実が全く判ってないホントのバカなのか?
或いは判ってて目を背ける偽善者なのか?

思えば、近鉄の球団売却に端を発する球界
再編問題でも奴らの対応は片手落ちだった。

    

当時「スポーツジャーナリスト」どもが執拗に
訴えたのは、涙ながらに会見する古田の姿
なんかに同情する感傷的意見ばかり。

「プロ野球は国民の娯楽」
「選手たちは日本国民が世界に誇る宝」
「罪もない選手たちを苦境に立たせるな」
とりあえず「ナベツネ」を悪役に仕立てて
わかりやすい記事が一丁上がりみたいな。

アマチュアの延長で巨額の報酬を得てる
プロ野球選手まで同レベルに論じやがるけど
そもそもボール追いかけるだけで何億も稼げる
今までの状況が異常だったのだ。

 

だいたい4億も5億も貰っといて、不満があると
事ある毎に球団にゴネたりするこんな手合いの
一体どこが「ストイック」で「ピュア」なんだ?

敢えて言うと、ガキの頃ロクに勉強もしなかった
彼らに大金を渡すのは逆に可哀想ってもんだ。

  

経済の実体とか知りもしねえから不動産投資で
失敗して借金こさえたり。親も親でバカだから
金の亡者だったりなんかして救いようがねえ。

その一方で「スポーツジャーナリスト」どもは
球団運営の危機という経済的問題に関しては
「新興のIT企業が参入するのは大歓迎」
「旧態依然とした球界に風穴を開ける」
とかライブドアや楽天を賞賛する事に終始した。

年間40億円と言われる経営赤字の削減策や
利益率をことさら気にするIT企業が短期間で
球団運営を投げ出す危険には「ジャーナリスト」
として全く言及しなかった。

その結果がどーだ?
今や巨人戦でさえテレビの視聴率は5%。
たとえ楽天の球場が満員になったところで
プロ野球人気そのものが衰退してるから
スポンサーの宣伝効果も薄れてる。

要するに遅かれ早かれ赤字球団は淘汰され
過剰な選手は不必要となる。
経済的側面を冷静に考えれば、充分に予測
できたハズの事態だし、それは需要と供給
のバランスが価格調整を通して修正される
事で実現される、極めてまっとうな帰結だ。

それなのに「スポーツジャーナリスト」は
本質的問題を先送りにしてスポーツ選手を
甘やかすような感情論ばかり煽り立てる。
一体何なんだろ、この奇妙なねじれ感は?

思うにコレって人気選手に取り入ってヨイショ
記事ばっか書いてきた挙げ句、実はテメエが
「ジャーナリスト」から単なる「タイコモチ」
に成り下がってるのさえ気づかずに思考停止
しちまってるってコトじゃねーのか?

しかも思考停止しちまってるもんだから
何となく世論に迎合していい加減なコトを
抜かしたりしやがる。

    

たとえばもし星野仙一が巨人の監督になる
なんてコトが実現したとしたら?

「球界に新風を吹き込むことを期待する」
なんてコトを奴らは言い出したりするのかな?
実際奴らは世論の流れに逆らうようなコトは
絶対口にしないから。

俺もそうなったら面白いと思う。
だって星野仙一って、試合でミスした選手を
殴りつける「鉄拳制裁」でおなじみの男だぜ?
星野が巨人の監督になれるなら駒大苫小牧
の部長の体罰問題はどーなっちまうんだろ?

「星野巨人」が実現する方向に話が進んだら
人気者や世論に媚を売って本質的矛盾には
ダンマリを決め込む「寄生虫」に成り下がった
自称「スポーツジャーナリスト」どもが一体
何を言い出すのか今から楽しみだ。

どの道、今の野球には魅力のカケラもねえし
楽しみと言えばその程度しかないのだ。


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へぼや

 僕思うに、「スポーツジャーナリスト」 というカタガキの人の多くは、「スポーツロビイスト」 だと思うのですのよね。
 スポーツ業界の利益を守り宣伝するための広告係。
 ジャーナリストと言ったところで、記事の基本対象は元からスポーツ大好きな人たちなワケですから、彼らが気分良くなれる記事を書いたりする方がお金になる。
 だから、スポーツマンはピュアで、スポーツ業界は素晴らしいという幻想を切り売りする。
 まぁ以前コメントでいただいた、「オヤジ向けスポーツ紙で、オヤジ受けを狙ったコラムを書く室井佑月」 と、基本的には同じ立ち位置なんでなかろかしら、という。
 
 まぁ僕は、生まれてこの方ありとあらゆるスポーツというモノにNoを言い続けてきた人間なので、全く興味ないのでさっぱりさっぱりなんですけどもね!
 原巨人とか全然わかんないです!
by へぼや (2005-08-29 03:06) 

petrosmiki

俺の根底にあるのは
やっぱスポーツって不満から国民の目を背ける為
に機能してる「ナショナリズム発情装置」って感が
どーにも拭えないって点だな。

ナチスはベルリン五輪を国威発揚に利用したし
高度成長期の東京五輪や次の北京もそう。
最近の嫌韓・嫌中ブームも「サッカー日本代表
を応援するような感覚」でバカがムーブメントに
まんまと乗せられてるように見えちまう。
スポーツごときを冷静に見られねえヤツらに
時代の流れなんかわかるワケがねーだろと
俺にはつながって見えちまうのだ。

話変わるが、室井女史、ガン告白してたな。
『ジェネジャン!!』では奥山氏と、銀座ママの
ますいさくらに続いて3人目。
みんな俺とほぼ同じ世代なんだよなぁ。

自分がかかった膵臓ガンの致死率が高いコト
とかも室井女史は率直に語ってたね。
これで「ヌル芸人ポジション」からはちょっと
スタンスが変わるのではと推測。
by petrosmiki (2005-08-30 03:15) 

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