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「渋谷ではたらく社長」に送るMusical Baton [Archives]

   

『渋谷ではたらく社長のブログ』でおなじみのIT社長
藤田晋氏が奥菜恵との離婚を発表した。

今回の離婚に関しては好奇の目に晒されるとは思うが
急成長を続けるサイバーエージェントの経営に多忙な中
ブログという「インターネットのインフラ整備」にも
自らブロガーとなって取り組んできた姿勢は評価したい。

しかも離婚なんてシビアな状況をブログで発表するのは
相当な勇気が必要だったに違いない。
そしてこれが、ブログのさらなる普及にもつながるのだ。

直接面識はないが、ここは1つ、俺も同じブロガーとして
我が身をネタにしてブログ界を盛り上げる藤田社長の
大英断に敬意を表しつつ、エールを送ってみたい。

先日、当ブログの読者でブログ開設1周年を迎えたという
「切られお富!」さんから回ってきた“Musical Baton”
藤田社長に回してみたいのだ。

“Musical Baton”は音楽に関する4つの質問に答えて
誰かにバトンを回す企画だ。
一種のチェーンメールなのだが、特に害悪はないし、
ブログ間の交流にも役立つに違いないという観点から
ネタとして乗ってみる。例えば俺の場合…

Q1自分のPCの音楽ファイルの容量

183.83GB。2404アルバム、40225曲。

Q2今聴いてる曲

Piano Jazz: Costello/McPartlandに入ってる
“Almost Blue”と“My Funny Valentine”。

Q3最後に買ったCD

Diamonds from Sierra Leone [UK CD #2]

Diamonds from Sierra Leone [UK CD #2]

  • アーティスト: Kanye West
  • 出版社/メーカー: Universal International
  • 発売日: 2005/08/02
  • メディア: CD

Kanye Westの“Diamonds From Sierra Leone”

…みたいな感じで紹介していくのだが、最後に来て

Q4よく聴く、または特別な思い入れのある5曲

…って質問で、しばらく考えあぐねちまった。
数が多くて絞り切れずに困っていたのだ。

そんな中、藤田社長の離婚のニュースを聞いて
ある考えが閃いた。

思うに、楽しい時ってのはどんなクソみてえな曲
だってBGMとして成立してしまうのだ。
「音楽なんかいらない」と言っても過言ではない。
気分が暗くなるからこそ、音楽は必要だ。

そこで今回は俺の好きな曲の中でも
「恋愛や結婚という幻想」がテーマになってる5曲を
「渋谷ではたらく社長」に勝手に捧げてみる。

藤田社長にオススメするのは次の5曲。
これを聞いて、吹っ切れた気分になってもらおう。

①Todd Rundgren“Influenza”

With a Twist

With a Twist

  • アーティスト: Todd Rundgren
  • 出版社/メーカー: Emi
  • 発売日: 1997/10/20
  • メディア: CD

アルバム“The Ever Popular Tortured Artist Effect”
で発表された原曲はアレンジが余り好きではないのだが
このアルバムでセルフカバーされたボサノババージョンは
特に枯れた味わいでいい。

大抵の恋愛ってのは「インフルエンザ」みたいなもんだ。
終わって初めて、熱に浮かされてただけだと気づく。
今の藤田社長なら、きっと共感してくれるに違いない。

②The Persuaders“Thin Line Between Love And Hate”

Thin Line Between Love & Hate: Golden Classics

Thin Line Between Love & Hate: Golden Classics

  • アーティスト: The Persuaders
  • 出版社/メーカー: Collectables
  • 発売日: 1994/08/30
  • メディア: CD

「愛と憎しみを隔てる道はか細い…」ってゆーか
愛と憎しみってのは表裏の関係だ。

愛も憎しみに変われば、この歌にも歌われてる通り
“Sweetest Woman In The World
Could Be The Meanest Woman In The World”
「世界一イイ女も世界一イヤな女になりうる」のだ。

例えそれが人気女優だったとしても…ですよねえ?

③Outkast“Ms. Jackson”

Stankonia

Stankonia

  • アーティスト: OutKast
  • 出版社/メーカー: La Face
  • 発売日: 2000/10/31
  • メディア: CD

この曲で歌われてる“Ms. Jackson”ってのは
離婚したカミさんの母親。
「おたくの娘を悲しませるつもりじゃなかった」
って弁明が繰り広げられるラップだ。

録音したドラムの音を逆回転したらしきビートと
共に流れる「ウェディングマーチ」のフレーズが
失敗に終わった結婚を回想するかのように延々と
リピートされるのだが、中にこんな名言が…

“You Can Plan A Pretty Picnic
But You Can't Predict The Weather”

「楽しいピクニックは計画できるけど
 天気がどうなるかまでは予測できない」のだ。

④Was(Not Was)“Wedding Vows In Vegas”

What Up, Dog?

What Up, Dog?

  • アーティスト: Was (Not Was)
  • 出版社/メーカー: Chrysalis
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

今はボブ・ディランとかを手がけるプロデューサーの
Don Was率いるこのグループがフランク・シナトラJr.
をゲストに迎えたこの曲は、旅行先のラスヴェガスで
電撃結婚に踏み切る刹那的なカップルの歌だ。

ヴェガス式の“インスタント・ウェディング”ってのは
20ドル追加するとポラロイド写真も撮ってくれて
さらにエクストラコストを払うと「ウソ泣き」する観客
までつけてくれるそうな。

ラスヴェガスと同じで、結婚式ってのは華やかだ。
でも「永遠の約束」は、カジノよりも勝算が低いのだ。
それでも誰もが「勝ち」を信じて賭けに出る。
失敗したからと言って責められる咎はない。

例えそれが、リスクとリターンの確率計算に長けた
企業家だったとしても…ですよねえ?

⑤Cake“Friend Is A Four Letter Word”

Fashion Nugget

Fashion Nugget

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Bmg/Volcano/Capricorn
  • 発売日: 1996/09/17
  • メディア: CD

“Friend”は6文字では…?ってのはヤボなツッコミ。
「お前の言う『友達』なんて、俺にとっちゃ
 クソッタレの4文字言葉にしか聞こえねえのさ」って曲。

“Friend Is A Four Letter Word
...End Is The Only Part Of The Word That I Heard”
「俺に聞こえたのは後半の“end”の部分だけ」
って歌詞がとてつもなく秀逸。

藤田社長のブログは面白いと評判だが、難を言うと
「妻は結婚相手として、パートナーとして
 本当に素晴らしい女性でした」
なんて紋切り型の口上がどーにもいただけない。

どうして離婚する奴って、この手の「偽の優しさ」を
相手にアピールしようとするんだろ?

誰がどう見てもズラなのに「ズラじゃないんです」
っていい張ってるみたいな虚しさがイヤなのだ。

この離婚騒動はサイバーエージェントの今後を
決める正念場にもなりかねない。
それを考えると「ダメージコントロール戦略」には
やっぱり「ネタ」にするのが一番じゃねーのか?

大体IT企業ってのは実体がよくわからねえから
株価は風評に大きく左右される。
思い切りネタにしてブチまけた方が市場の反応も
いいと思うのだ。

そんな思いを込めつつ、俺も「ネタ」として
このMusical Batonを藤田社長に送ってみる。

まあ返事は来ねえだろう。
俺的には、なかなかいい選曲だと思うのだが?


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