クルーグマンのマクロ経済学 [Jazz/Fusion]
序盤はやけにスラスラ読めて、理解度チェックの正解率も高い。
てゆーか既視感バリバリ。実は冒頭5章は途中のコラムや練習問題まで
ほぼ全編ミクロの完全コピペなのだ。それもある意味、経済的。
ぶっちゃけマクロなんて、経済政策を本気で考える連中以外にゃ
不要な学問なんだろうけど、特に今みたいな景気に関して、
財政政策や金融政策、中央銀行の意義とか把握するには最適。
それにしても俺が大学で習った頃からは随分様変わりしたものだ。
だって俺らの教科書だった中谷巌の入門マクロ(第2版)なんて、
「サプライサイド経済学」を思い切り大絶賛してたんだぜ?
他にも「合理的期待仮説」とか、当時はケインズ全否定の真っ盛り。
こんな経済学を学んでた俺らの世代が、もしそのまんまの知識で、
財務省や日銀の経済政策を考えてたら、空恐ろしいコトこの上ない。
この分野はまだまだ発展途上でわからない部分が多い。
今、主流とされてる考え方だって、覆される可能性は大いにある。
また何年か経ったら、最新の教科書を読み直した方がよさそうだ。
本日の1曲。Quincy Jones "Money Runner"
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