消極的自由

最近ルソーにハマり気味の大学の同期が薦めてたので読んでみる。
一言で言うと、被害妄想から抜け切れない晩年は「イタい」。

孤独な散歩者の夢想 (新潮文庫)

• 作者: ルソー
• 出版社/メーカー: 新潮社
• 発売日: 2000
• メディア: 文庫

通常、「諦念の境地」を語る奴は嘘でも平静さを装いたいから
個人的な世の恨み辛みは最低でもオブラートに包む。
本書はそれができていない。逆にその「イタさ」こそ誠実の証。



あと意外だったのはこの表明。
「人間の自由は、自分の欲することをなすことにあるなどと、
僕は一度も思ったことがない。ただ、自分の欲しないことを
なさないことにあると思っている」
ルソーって「消極的自由」の支持者だったのね。

The Essential Kris Kristofferson

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: Columbia/Legacy
• 発売日: 2004/03/02
• メディア: CD

こっちはまた別の「自由」の定義。Janis Joplinの方が有名だが。

"Freedom's Just Another Word For Nothing Left To Lose"
「言い換えれば"自由"とは、"失うものが何もない"ってこと」



そうかぁ？確かに守るモノの有無云々は意思決定に影響はするけど、
守りに入ってなきゃ選べる選択肢が完全に排除されるワケじゃないぞ。
何か言ってるようで、実は何も言ってない気がする。

本日の１曲。Kris Kristofferson "Me & Bobby McGee"