Thank God It's Friday

小学生の頃、読書感想文を宿題に出されると決まって
「ロビンソン・クルーソー」で書いてた記憶がある。

実はまともに読んだコトなど全くありゃしないのだが、
たまたまウチにあったので、適当にページめくりながら
「教師がいかにも喜びそうなコト」を毎回書いていた。
担任が替わりゃわかりゃしないってコトで。

前日島

• 作者: ウンベルト エーコ
• 出版社/メーカー: 文藝春秋
• 発売日: 1999/05
• メディア: 単行本

それからはや幾年。オリジナルもロクに知らぬまま
「ロビンソン・クルーソー」をサンプリングしたこの小説を読む。

ロビンソンならぬ「ロベルト・ド・ラ・グリーブ」は
地球の真裏にある「日付変更線直下の島」を探索中に漂流。
現実と虚構の狭間でひたすら妄想に耽っていた。
フライデーは「マッドサイエンティスト」になっていた。

相変わらずいろんな仕掛けが施され、重層的な構造の小説だが
もしかするとエーコは「恋愛対象の実在しない恋愛小説」を
書いてみたかったのだろうか？

まぁ彼の小説の中では今までで一番読みやすかった気がする。
これもかつての「読書感想文」のおかげか？

永遠のファシズム

• 作者: ウンベルト・エーコ
• 出版社/メーカー: 岩波書店
• 発売日: 1998/10
• メディア: 単行本

そう言えばエーコも戦時中に「大人がいかにも喜びそうな」
ファシズム賛美の作文を書いて一等賞をもらったことがあるらしい。
何となく親しみを憶えるはその辺が原因なのか？

Thank God It's Friday: The Original Motion Picture Soundtrack

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: Rebound
• 発売日: 1995/04/16
• メディア: CD

本日の１曲。Love & Kisses "Thank God It's Friday"